ねばりがハンパない!大分みやげの定番「クロメ」って知ってる?
みなさん、クロメってご存知ですか?クロメは大分名産の海藻です。
クロメの特徴は、強力なねばりです。粘りの強い昆布といえば北海道の「がごめ昆布」が有名ですが、クロメのネバネバはがごめ昆布にもまけていません。
クロメの産地は大分市佐賀関(さがのせき)
大分名物のクロメですが、わたしが以前住んでいた大分県中津市ではほとんど食べられていませんでした。名前を聞いたこともないという人もいるほどです。
クロメが採れるのは、大分市の東端に位置する佐賀関(さがのせき)半島沖です。佐賀関は瀬戸内海と太平洋がぶつかり合うため、潮流が速く海底の起伏も激しい地形です。関アジや関サバの一本釣りの漁場として知られています。
しかし、中津は目の前に豊前海が広がっているので、店にならぶ海産物は豊前海でとれたもが主流です。豊前海の特徴は、穏やかな遠浅の干潟です。アサリやカキ、海苔、ヒラメ、タイなどがとれます。
同じ大分県でも、中津と佐賀関は海でとれるものがぜんぜん違うのです。
クロメの下ごしらえの方法
さて、こちらが道の駅佐賀関で購入したくろめです。
「これが昆布?」って感じですが、包み紙をはがすと中には棒状に丸めた昆布が入っています。しかもカチコチに凍っています。
クロメの旬は2~3月ごろの早春の時期です。この記事を書いているのは6月なので、シーズンはとうに過ぎています。しかし、クロメは冷凍保存ができるのです。
生のクロメも、おなじように棒状に丸めて売られています。クロメは細かく刻んで食べることが多いので、棒状のほうが切りやすいのかな
と思います。
カチコチに凍ったクロメを室温で半解凍にします。完全に解凍するより、少し凍っていたほうが切りやすいです。そして包丁で切れる固さになったら、なるべく細く千切りにします。
下ごしらえは以上!簡単ですね。
クロメの食べ方
クロメは味噌汁の具にするか、しょうゆで味付けしてごはんのお供にして食べることが多いです。
クロメの味噌汁
味噌汁に入れるときは煮込み過ぎないように注意。コリコリした歯ごたえを残すため、仕上げにさっと火を通すぐらいでOKです。
煮込まなくてもこんなにネバネバになります!
クロメのしょうゆ漬け
日本酒とみりん、しょうゆを鍋に入れて火にかけ、アルコール分をとばしてタレをつくります。粗熱がとれたらタレとクロメとゴマをあえて完成。とってもかんたんです。量は適当♪
冷凍・乾燥・味付け お好みのクロメを選んで
クロメはおもに以下の3種類の商品があります。
- 乾燥させたもの…クロメを食べやすい大きさにカットして乾燥させたもの
- 生を冷凍させたもの…生のクロメをそのままorカットして冷凍したもの
- 味をつけて加工したもの…しょうゆ漬け、お吸い物、つくだ煮、うま味調味料としてしょうゆなどに添加したものなど
個人的に、おいしさは冷凍クロメがダントツだと思いますが、乾燥クロメや味付けクロメのお手軽さも捨てがたい…
乾燥クロメ
乾燥クロメはいろんな会社から販売されていますが、大分県の公式オンラインショップで販売されている商品を選びました。
乾燥クロメは、汁物にはそのままポンと入れるだけ。ほかの料理に使うときも軽く水でもどすだけなので、とってもお手軽ですが、生のクロメにくらべると粘りや風味が弱いです。
冷凍クロメ
◆棒クロメ1本
◆棒クロメ2本
「クロメを切るのが面倒」という人には、すでに刻んで冷凍した商品もおすすめです。
味付け加工クロメ
◆しょうゆ漬け
◆クロメの味噌汁
◆クロメしょうゆ
クロメをつかった商品は、大分県のオンラインショップでほかにもたくさん販売されています。興味のある人はオンラインショップもチェックしてみてください。
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さいごに
大分県の春の味覚クロメをぜひご賞味ください。