土木会社が掘り当てた「里山温泉四季彩の湯」はお湯も施設もハイレベル
湧蓋(わいた)山の山あいに静かに佇む宝泉寺温泉。宿泊施設が10数か所のこぢんまりした温泉地です。周辺には一軒宿の温泉地が点在していることから、宝泉寺温泉郷とも呼ばれます。
今回ご紹介するのは、宝泉寺温泉郷の日帰り温泉施設「里山温泉四季彩の湯」です。宝仙寺温泉の温泉街から車で20分ほど山中に入った場所にあります。
広い敷地に家族湯が10室あります。料金は一時間1,000円で、とってもリーズナブル。泉質もすばらしく、高温の源泉が大量にかけ流されています。夜21時(土日祝22時)まで営業しているのも便利!
かなり辺鄙な場所にあるのですが、すごい人気で土日は駐車場に車が入りきれないこともあります。
土木会社の保養所を日帰り温泉に改築
里山温泉四季彩の湯は、わたしのダンナが勤めていた土木会社が掘り当てた温泉です。
昔は社員の保養所として利用されていて、ちいさなお風呂の建物があるだけでした。それを日帰り温泉に改築したのが四季彩の湯です。土木会社なので、施工から維持管理からすべて自社で行えるのが強み。
ダンナが在籍していたころは、ダンナも温泉タンクの清掃や植え込みの手入れなどをしていたそうです。受付を土木会社の人がやっているときもあります。
だから他所よりお安く提供できるのかな?
以前から行ってみたいと思っていたのですが、いつ行っても車と人があふれていてなかなか入浴できず。先日ようやく少し空いているタイミングに訪問することができました。
温泉はコインタイマー式!全室解放感抜群の半露天
今回の個室は「コスモス」。室内には脱衣所と浴室があって、湯船のお湯は抜かれています。
脱衣所には洗面台とドライヤーも完備。👍
脱衣所の壁にあるコイン投入口に100円を入れるとお湯が湯船に注ぎ込まれます。
受付で入浴料1,000円を支払うと、お湯を入れるための100円玉を渡されるので、入浴料は実質900円です。
「すみれ」「つきみ草」 以外は眺望は特になし
ダンナによると、個室のコスモスは以前はふつうに内湯だったそうです。あとで壁をぶちぬいて半露天にリフォームされたみたいですね。露天風呂のほうが人気なんでしょう。
ほかの個室もすべて半露天です。「すみれ」「つきみ草」は眺望がよいそうですが、コスモスは植え込みで目隠しされていて景色は特にありませんでした。
でも、露天風呂って冬場は洗い場が結構寒いんですよ!四季彩の湯は車で少し山に入るとスキー場があるような場所なので、冬場の露天風呂は耐え難い寒さだと思われます。写真ではすみれとつきみ草は窓がついてなさそう。冬場は窓のある個室がおすすめです!
「こういう石のボコボコも、職人さんが一個一個貼り付けたんよ」とダンナ。
ちなみに、以前は水を入れないと入れないぐらいの熱湯が出たらしいですが、現在は適温に調節されたお湯が出るようになりました。
四季彩の湯の湧出時の泉温は95℃。そのままでは熱すぎるので、湯雨竹で湯温を調節しています。湯雨竹は別府の「ひょうたん温泉」が開発した竹製の温泉冷却装置です。お湯の劣化を最小限にとどめつつ、熱すぎる温泉を自然に冷ますことができます。
湯雨竹は四季彩の湯の創業当時から導入されていたので、改良されたのだと思われます。
メタケイ酸豊富なアルカリ泉はお肌すべすべに
泉質はナトリウム 塩化物泉。ph8.7のアルカリ泉です。美肌成分のメタケイ酸が標準値の約4倍含まれているので、湯上りはさっぱりしっとり。
ナトリウム塩化物泉は体が芯から温まる泉質です。肌がキレイになるだけでなく、体の中にしっかり効いているのが感じられる良い泉質だと思います。コインタイマーはお湯が満タンになった後でも少しずつ出つづけるので、熱いときは水をガンガン投入してもぬるくなりすぎることはありません👍
連日満室なのもうなずけるとてもいい日帰り温泉でした。
里山温泉四季彩の湯へのアクセス
住所:〒879-4723 大分県玖珠郡九重町大字町田字平原2174-1
TEL:0973-78-8126
定休日:2023年9月13日より毎週水曜日(お正月、ゴールデンウィーク、お盆、祝日は通常営業)
料金:1室60分 1,000円
アメニティ:ボディーソープ・シャンプー・ドライヤー完備・ボディータオル(有料)・バスタオル(有料)
駐車場 25台(無料)
JR久大本線豊後森駅から玖珠観光バス宝泉寺方面行きで25分、宝泉寺温泉入口下車、徒歩15分
大分自動車道九重ICから国道210号、県道681号、国道387号を小国方面へ8km