耶馬渓名物「そばしぼり」が改善の余地ありすぎな件
大分県ってじつは蕎麦どころなんですよー!福岡県の名物がうどんなので、となりの大分県もうどんのイメージがあるかもしれません。しかし大分県には、そばの産地があちこちにあるんです。以前、豊後高田の蕎麦をつかった豚骨ラーメンの名店をご紹介したこともありました。
私の住む中津市も、大分県のそば処のひとつです。内陸の耶馬渓町にある道の駅耶馬トピアでは、地元産のそば粉をつかい、そば職人が手作りしたそばが食べられます。
新名物!お手軽十割そば「そばしぼり」
2022年、耶馬トピアに新名物が誕生しました!「そばしぼり」です。耶馬渓産のそば粉を水で溶かし、絞り出して作る十割そばです。そばが大好きなので早速購入してみました。
そばしぼりは、一袋が2人前です。そば粉のほかに、つゆと薬味、練ったそば粉を絞り出す絞り袋もセットになっているので、材料や調理道具をあれこれ買わなくてもうちたての十割そばがたのしめます。
作り方は簡単。まず、水を加えたそば粉を泡立て器で混ぜます。泡立て器のワイヤーの間に生地がつまりますが、泡立て器をボールのへりにバンバン叩いたらとれました。
練ったそば粉を、一人前ずつ別の鍋で茹でます。
セットのビニール袋にそばの生地を半分だけいれ、袋のすみを切って絞り出すための穴をあけます。
普通そばは、お湯で下茹でしてから出汁と合わせますが、そばしぼりは沸騰した出汁に直接絞り出してつくります。
しかし、お手軽が魅力のそばしぼりには重大な問題がいくつかあることに気が付きました。
そばしぼりのダメなところ
その1. 手が熱い
鍋を火にかけたまま鍋の上からそばを絞るので、めちゃくちゃ手が熱いです。
その2. 絞り出すのに力がいる
生クリームの要領でそばを絞り出すのですが、生クリームよりはるかに生地が硬いので、しぼるのにかなりの握力が必要です。大人の男性の手が必要なレベルです。
その3. 絞り袋がやぶれる
最大の問題点はコレ!絞り袋は厚手のビニール素材ですが、よくあるふつうのビニール袋を代用しているだけなので、力をいれてしぼると合わせ目の部分から裂けます。
二食目は袋が裂けて絞り出すことが不可能になったので、すいとんのように塊のまま茹でました。これはこれでおいしかったですが、商品化する前に誰もこの問題点に気が付けなかったのでしょうか?
そば自体はとてもおいしくて、そば粉を混ぜる段階からクルミのような香ばしい香りが漂います。ゆでるととても柔らかくなるので、短くぶちぶちに切れますが、それも田舎そばって感じでおいしかったです。
そば好きな人にぜひ食べていただきたいですが、セットにされてる絞り袋は全く使い物にならないので、そばがきなどで楽しむか、絞り袋を事前に購入することをおすすめします。
使い捨ての絞り袋は袋が破れる可能性があるので、プロ用の丈夫なものをご購入ください。
そばしぼりの通販はありませんが、ふるさと納税の返礼品として受け取ることは可能です。
余談ですが、そばしぼりは耶馬トピアの駐車場にある蕎麦自販機でも購入できますが、私が買ったときは商品が自販機の中に詰まって取り出せなくなりました。
お手軽が売りのそばしぼり、お手軽を無理に追求しすぎていろいろ失敗してるな、と思いました。。。。
道の駅耶馬トピア
電話番号:0979-52-3030
住所:大分県中津市本耶馬渓町曽木2193-1
定休日:毎週木曜日
営業時間:9時~17時