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大分名物「だんご汁」はなぜ麺なのにだんごと呼ぶのか

2022年10月21日

さーさんは今、大分県と福岡県の県境にある中津市というところで暮らしていますが、大分に引っ越したばかりのころは別府市に住んでいました。

肌寒くなってくると、別府にいたころ知り合いだった女性が発した、驚くべき言葉を思い出します。

「スーパーで小麦粉のセールがあるんやけど、お一人様1個かぎりやけん家族総出で買いに行くんよ」

当時わたしは一人暮らしでしたが、小麦粉は1キロの袋でも使い切るのに何カ月もかかりました。「そんなにたくさん小麦粉を使うんですか?」とたずねると、冬のあいだはほとんど毎日だんご汁を作るので、小麦粉の消費量が半端ないんだそうです。

別府にいたときは、どこの店のだんご汁がおいしいとか、自分の家のだんご汁の作り方などがよく会話にのぼっていたように思います。

だんご汁ってどんな料理?ほうとうに似ている?

さて、ここまでだれもが知っている体でだんご汁・だんご汁と書いてきましたが、みなさんはだんご汁ってどんな料理かご存じですか?

だんご汁は、豚汁のような具だくさんの味噌汁に「だんご」を入れて煮込んだ料理です。

大分に旅行に来たことがある人なら、食べたことがある人は多いとおもいます。「あ~。あのほうとうみたいな料理」と思い出されている人もいるでしょう。

だんご汁というからにはだんごが入っているんだろうと思いきや、ほうとうのような麺が「だんご」です。なんで麵をだんごと呼ぶんでしょうか。わたしも大分に来たばかりのころは不思議でした。


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だんご汁のだんごは、小麦粉を練って手作りするだけでなく、既製品も販売されています。「やせうま」という料理にも使われることから、「だんご汁」または「やせうま」の商品名で、乾麺や生麺で売られています。

既製品のだんごは、見た目はかんぜんにほうとうです。しかし、本来のだんごの作り方を知ると、ほうとうと根本的に違う料理だということがわかります。

参考までに、さーさんのだんごの作り方をご紹介します。このレシピは別府に住んでいたときに地元の人から教えてもらいました。

別府市民直伝のだんごの作り方

1.強力粉と薄力粉を合わせた粉を作り、塩少々を加えてぬるま湯を加えて混ぜます。
2.耳たぶぐらいの固さになるまでこねます
3.親指ぐらいの大きさに丸めてだんご作ります。
4.ボールの内側に、だんごを重ならないように貼り付けます。
5. 濡れたふきんをボールにかぶせて30分ぐらい寝かせます。
6. だんごを両手の親指と人差し指ではさみ、生地を押しながら矢印の方向にのばしていきます。
7.煮えた汁のなかにのばしただんごを入れ、15分ぐらい煮込みます。

レシピは各家庭で若干ことなります。生地に薄力粉を使うレシピが多いですが、強力粉を加えると煮込んだ時に煮崩れしにくく、食感もモチモチするので、わが家では強力粉入りのレシピを採用しています。

ゆであがった手作りだんごはこんな感じ。ほうとうと圧倒的にちがうのは、包丁を使わないで手でのばしてつくるところです。

なぜ麺をだんごと呼ぶのか?それは「途中でだんごにするから」なんです。ほうとうよりは、むしろすいとんに近い食べ物だと思います。


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だご汁とだんご汁の違い

だんご汁を「だご汁」との呼ぶこともあります。これは熊本県での名称です。

大分の郷土料理としてしられているだんご汁は、実は九州全域で食べられています。私はだご汁はまだ食べたことがないのですが、農林水産省によると、熊本のだご汁はだんごにさつまいもが使われている地域が多いそうです。

だんごのかわりに熊本の郷土料理「いきなり団子」をいれたいきなりだご汁なる料理もあるんだとか。

福岡のだんご汁は大分とかなりちがう

福岡県でもだんご汁は食べられていますが、大分のように麺状にはせず、手のひらで丸くのばすだけだそう。中津は福岡に近いので、食文化も福岡寄りです。そのため、だんごは福岡同様、細くのばさないと地元の人は言っていました。

福岡のだんごは(たぶん)こんな感じ。

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これもこれで食べ応えがあっておいしいですが、さーさんは慣れ親しんだ細長いだんごが好みです。

大分と別府でだんごを細長く延ばすのはなぜ

大分のだんご汁がだんごを麺状に伸ばす理由は、大分市内で古くから食べられていた鮑腸(ほうちょう)という料理の影響みたいです。

鮑腸はだんごの生地をさらに細くのばし、うどんのようにして食べます。鮑腸はとても手間がかかるため、現在はほとんど作れていないそうです。さーさんも食べたことないし、売っているのも見たことがないです。

もちもち食感が中華やイタリアンに合う!乾麵もおすすめ

既製品のだんご(やせうま)も、ほかの料理に転用することで意外な魅力を引き出すことができます。
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既製品のだんごは、手作りに近づけるため、うどんともほうとうとも違う食感に仕上げられています。たぶん、このすいとんのような独特なコシが本場の中華麵に近い食感を生んでいると思います。

生地をこねたり寝かしたりしなくていいので、手軽にだんごを楽しむことができるのは、既製品の魅力です。

本場の中華麺を食べたことがないので、本物がどんな味かぜんぜんわからないんですが、本格中華のタレをつかえば、本場に近い味になるんではないでしょうか。

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みなさまもぜひご家庭で挑戦してみてください。