プールみたいなアブラ臭の名湯!「いんない余(あまり)温泉」
宇佐の内陸に位置する院内エリアは、田園地帯が広がるのどかな里山です。歴史ある石橋群や西椎屋の滝など、景勝地も数多く、オオサンショウウオの生息地としても知られます。
院内には日帰り温泉がいくつかあります。別府や由布院にくらべ知名度は低いですが、個性的な温泉が多いのが特徴!いんない余温泉もその一つです。
いんない余温泉は、道の駅いんないから車で10分ほどのところにあります。国道387号線沿いに看板が出ているので、ナビがなくても大丈夫です。
周囲は見渡す限り山と農地。お店も観光地もありません。何かのついでに立ち寄る機会はほぼ無い立地です。それでも駐車場には遠方からの車がよく停まっています。
営業時間:4月〜9月 12:00〜21:00/10月〜3月 12:00〜20:00
定休日:水曜日
料金は市外300円、小中学生は150円。めちゃくちゃ良心価格なんですが、余温泉のパンフレット持参でなんと100円になります!
このパンフレットは人からもらったものなで、どこで手に入るのか分かりません…道の駅いんないあたりに置いてあると思います。たぶん。
受付の建物の奥に立派な屋根付きの階段があります。下に見えるのが浴室の建物です。つっかけに履き替えて移動します。
お風呂は男女別の内湯と露天が一つずつ。家族湯はありません。
ドーム型の木造の建物の真ん中に湯船があり、壁で男女に分かれています。内湯は42度ぐらいで少し熱めですが、建物の天井が高いので息苦しさはありません。
いんない余温泉の泉質はナトリウムー塩化物泉。しかし浴室に入ると強い刺激臭が…
例えるなら、石油のような?
余温泉はモール泉なのです。モール泉とは、化石化した植物が温泉に溶け出したものです。しかし、モール泉は温泉法で明確な定義がないため、泉質として表記できません。そのため分析表などではただの「塩化物泉」となってしまいます。石油と成り立ちが似ているので、同じようなニオイがするのでしょう。
南関東に多い「黒湯」もモール泉です。余温泉のお湯は透明ですが、心なしかうっすらと茶色っぽいように感じます。
露天風呂は子供用のプールのような大きさです。しかも湯温は約30度。夏場でも肌寒いぐらいです。
熱めの内湯と交互浴で1時間以上は余裕で入っていられます。
冬場も露天はこの温度なんだそうです。汗だくになるまで内湯で温まって、サウナの水風呂のような感じで外の温泉に入るんだとか。気持ちよさそうですが、院内は冬場の積雪や路面凍結が日常的な地域です。寒冷地の運転に不慣れな人はやめておいたほうがいと思います。
いんない余温泉
所在地: 〒872-0459 大分県宇佐市 院内町上余160
営業時間:4月〜9月 12:00〜21:00/10月〜3月 12:00〜20:00
定休日:水曜日