おしゃれな店内で味わう別府冷麵は格別!「一休の泪」車でのアクセス抜群です
令和5年8月24日放送の「秘密のケンミンショー極」で、別府冷麵が紹介されました。
ダンナがまだ別府冷麵を食べたことがないというので、二人で食べに行ってきましたよ~!
別府冷麺と韓国冷麺・盛岡冷麵の違い
ケンミンショーによると、別府冷麺の発祥は「春香苑」という焼き肉店だそうです。初代が満州から引き揚げてきたとき、韓国で食べた冷麺を別府でも手に入りやすい食材で再現したのが、別府冷麵のルーツだとか。
別府冷麺の特徴は以下のような点があげられます。
- 丁寧にとった和風だし
- 麺はそば粉を使ったもちもち麵
- 牛肉のチャーシューが乗っている
- 冷麺のほかに温麵もある
- ラーメンどんぶりで提供される
店によっては、白菜キムチではなくキャベツキムチを使うところもあります。
別府冷麵で一番有名なお店は「六盛」
別府市内には冷麺を提供している店が30軒ほどあります。その中でももっとも有名な店が、「六盛(ろくせい)」です。六盛はゆめタウンや浜脇温泉ちかくの松原町というところに本店があり、トキハ別府店(百貨店)地下のフードコート内にも出店しています。
別府冷麺はほかにもこんなお店で提供されています。
【別府冷麵専門店】
- 胡月 (石垣東)
- きりん亭(餅ヶ浜町)
- 一休の泪(石垣西)
【別府冷麺も提供している焼き肉店・ラーメン店】
- 焼き肉春香苑(南立石)
- 大陸ラーメン(北浜)
ちなみに、別府冷麺という名称をはじめて使ったのは、別府国際観光港の近くにある「胡月」だそうですよ。
わたしは六盛・大陸ラーメン・きりん亭には過去に行ったことがあるので、今回は「一休の泪」に行ってみることにしました。
ドライブで立ち寄るなら断然「一休の泪」
前述の別府冷麺の人気店・提供店は、いずれも町中にあって駐車場が少なかったり、車で行きづらかったりする店が多いのですが、一休の泪は、別府国際観光港と阿蘇をつなぐ「やまなみハイウェイ」沿いにあり、車でのアクセスが抜群です。駐車場もかなり広いので、食事時でも車の停め場所がないなんてことはないでしょう。
駐車場の入り口に看板が出ていますが、めん処っぽくないデザインなので、わたしはずっとエステかマッサージ店かな?と思っていました。
店内もおしゃれで、カフェのような雰囲気です。
優しいだけじゃない!パンチが効いた和風だしは冷麺食ってる感◎
ダンナは別府冷麺を注文しました。
別府冷麺のいちばんの特徴といえば、スープがあっさり和風なところです。
ただ、店によってはあっさりしすぎて物足りない感じがすることもあるのですが、一休の泪のスープは枕崎かつお・ラウス昆布・牛骨を贅沢につかった複雑な出汁の風味が絶妙。かなりパンチも効いています。冷麺食ってる感がちゃんとあるのがいいですね。
親鶏とごぼうのうまみたっぷりの温麺
わたしは鶏ねぎ温麺を注文。
親鶏とごぼうの出汁が効いていて絶品です。
親鶏は大分名物の鶏めしにもよく使われる食材です。若鶏にくらべて身が固くコリコリした歯ごたえが楽しめます。また、脂が多く濃厚な出汁が採れるのも特徴です。軍鶏や地鶏みたいな味を想像していただけるといいかと思います。
親鶏の出汁がごぼうのうまみと合わさって、きりたんぽ鍋みたいなお味です。別府冷麺よりこっちのほうが好きかも。
味変用「かぼす胡椒」で二度おいしい
冷麺・温麺ともに味変できる「かぼす胡椒」が付いてきます。かぼす胡椒は柚子胡椒のかぼす版で、大分ではよく食べられている薬味の一つです。ゆずは臭みを抑えるために使われることが多いですが、かぼすは香りづけで用いられます。ゆずのように元のにおいを消してしまうことなく、香りと辛さを加えることができるのがかぼす胡椒の特徴です
まずはそのままのスープの味を楽しんで。途中からかぼす胡椒を投入すればガラッと違う風味が楽しめます。
蕎麦好きにぜひ食べてほしい!プリプリの押し出し麺がハマる
麺はしこしこプリプリだけど蕎麦っぽさもかなり感じられます。
更科そばでプリプリ食感の麺がありますが、あれのかなりぶっとい感じをイメージしてください。別府冷麺は押し出し式の製麺機で作るので、切り蕎麦とは全く違う食感が楽しめます。蕎麦好きの人は絶対ハマること請け合いです。
韓国冷麺や盛岡冷麵もそば麺なんですが、別府冷麵はほかの冷麺より麺がかなり太めです。
以前行ったことがあるきりん亭は、細めのうどんぐらいの太さの麺でコシもかなり強く、ブリブリして食べにくかったのですが、一休の泪は太過ぎず細過ぎず、コシも適度でツルツルいけます。
とり天もふわふわでおいしい!
とり天もセットでつけました。大分のとり天は、お店のえび天みたいなバリバリの衣ではなく、お母さんの揚げる天ぷらみたいにふんわり。衣が肉汁を閉じ込めるから、ジューシーでやわらかです。
これも安定のおいしさ。ポン酢をつけていただきます。
まとめ
一休の泪は、出汁・麺ともに初めての別府冷麺に最高なお店なんじゃないかな~と思いました。
- 六盛は出汁が純和風で、冷麺だと思って食べると「なんかひと味足りないなぁ」と感じるかも?
- きりん亭はかなり癖の強い麺を提供するお店なので、ファーストコンタクトにはおすすめしません。
- 大陸ラーメンは冷麺以外の麺類はいたって普通なんですが、冷麺は注文を受けてから製麺する本格派です。別府駅前にあるので、電車旅の人には一番立ち寄りやすい立地のお店だと思います。並ばず食べられるのも◎
- 春香苑は「別府で焼肉といえばここ」というぐらい、別府市民に愛されているお店です。大通り沿いにあって車でのアクセス良好。別府冷麺の元祖ということもあって、冷麺も熱烈なファンが多いお店です。焼肉と冷麺の定食もあるので、ガツンと食べたい人にはおすすめ。
春香苑ナウ。悩んだ結果、冷麺とホルモン丼に決定~。さっきツイートしたけど、なぜか飛んでなかった。^^; pic.twitter.com/5QDC225WjQ
— ken at 湯の街、別府 (@kodokBali) June 16, 2013
わたしも実はまだ春香苑には行けてないんですが、定食だったら気軽に食べに行けそうだな~と思いました。
- 胡月もまだ行ったことないんですよね。春香苑の店長さんによると春香苑の創業者の金光一氏が、胡月と大陸ラーメンの創業者に冷麺づくりを教えたそうですよ。
大陸系冷麺の流れを組む別府冷麺
— 別府焼肉春香苑 (@syunkoenbeppu) September 30, 2020
別府冷麺の直系直参 胡月さんじゃあーりませんか(^ ^)
ラーメン大陸創業者
故 松本いちごろう氏
因みに満洲時代に当店の創業者 故 金光一より冷麺の作り方を伝授されたのは我が家の口伝として残ってます。
そんな2人がこの街で冷麺を売る事になるとは
数奇な運命 https://t.co/aCg1xuzivD
春香苑・胡月・大陸ラーメンは同じ流派なんですね。
一休の泪は今のオーナーの祖父母が満州から製麺機を持ち帰り、製麺所を営んでいたとのこと。春香苑さんとも関係あるのかな?詳細は不明です。
スープはほかの店と一線を画するニューウェーブだと思います。おしゃれで新しい別府冷麺をぜひ体験してください。
一休の泪のアクセス
住所:大分県別府市石垣西10丁目5-7 ウエスティンやまなみビル 1F
電話:0977-25-3118
営業時間 11:00~19:00
定休日:毎週木曜日
URL:別府冷麺 一休の泪|別府でランチ (ikkyunonamida.com)